コスパのいい動画生成AIランキング9選!無料プランや注意点を紹介!
最近では大学生の勉強や、営業マンのメール作成まで幅広い層に受け入れられつつある生成AIツール。
その進化のスピードが早すぎてキャッチアップに必死ですが、中でも“比較的まだ出来立ての技術”といえば、「動画生成AI」ですね。
その代表的なツールはいくつかあれど、正直お財布と睨めっこしないといけない価格のものも存在します。
そこで本記事では、コストパフォーマンスに優れた動画生成AIをランキング形式で9選ご紹介し、各ツールの特徴をまとめてみたいと思います。
また、事前にチェックしていただきたい注意点についても解説しておりますので、ぜひ参考にしてください。
動画生成AIとは

動画生成AIとは、生成AIの中核技術(Transformerモデル)を動画データに対応できるように転用した生成AIです。
昨今では、マーケティングや教育、エンタメなど多岐にわたる分野での需要が急増しており、個人から企業まで幅広いユーザーに利用されています。
テキストから動画を生成できる
動画生成AIの使い方は、基本的にどのツールも同じです。
いわゆる“テキストプロンプト”を入力して送信すると、そのテキストをAIモデルが解釈し、ユーザーの指示に合わせた動画が生成されます。
最近では自動的に音声、音楽、アニメーションなどを組み合わせて生成ができるマルチモーダルなツールもあり、専門的な動画編集スキルを持たない個人でも短時間で質の高い動画を制作することが可能となります。
しかし、そのクオリティにはまだまだ課題があったり、サービスによってできることが異なったり、料金が高すぎるものもあったりと幅広い判断軸があるため、事前に情報を調べておく必要があります。
無料ツールもある?
動画のようなリッチコンテンツの生成にはお金がたくさんかかりそうな印象ですが、意外にも多くの動画生成AIツールが無料プランを提供しています。
これらの無料ツールでは、基本的な機能を利用できるため、初めて動画生成AIを試すユーザーにとってはフレンドリーな設計になっていることがほとんどです。
しかし、無料プランでは出力動画の品質や生成回数に制限がある場合が多いため、料金プラン内容はしっかりと把握しておくことをお勧めします。
動画生成AIを使用する際の注意点

動画生成AIを活用する際には、いくつかの重要な注意点があります。
いくら便利で面白いものだからといって、羽目を外してしまうと利用者を含め周りの人間に損害を与えかねない場合があります。
本節では、コスパランキングご紹介の前に今一度チェック値ていただきたい注意点を3つご紹介しておきます。
商用利用について
動画生成AIをプライベートに利用する分には問題なくとも、商用利用を前提とするなら、利用予定の動画生成AIが定める利用規約を細かくチェックすることが前提条件です。
無料プランでは、商用利用に制限がかかっていたり、別途ライセンス契約が必要なケースもあります。
また、生成されたコンテンツの著作権や使用権が誰に帰属するのか、その取り決めが明確に提示されているかも見逃しては行けません。
便利がゆえに商用利用してお金を稼ごうとして、逆に訴訟リスクを抱えるなんて事のないように気をつけたいものですね。
名誉毀損・著作権侵害リスク
動画生成AIを使う上で注意したいポイント2つ目は、「名誉毀損」「著作権侵害」のリスクです。
この問題はやや複雑で、生成した動画そのものは著作権を侵害していないものの、“著作権で保護されたもの”の感情を享受する目的で生成AIを使ってしまい、それをパブリックに公開すれば法的に問題があります。
例えば、ファインチューニングを行う場合、学習に使用するデータセットの中身には最大限注意が必要です。(ファインチューニング: 独自のデータを使って自身の都合のいいようにモデルを改変すること)
著作権で保護された画像や映像素材を無断で含めてしまうと、それだけでアウトになり得ます。サービスによっては学習素材の著作権に関して曖昧なケースもあるので、「何を学ばせているのか」「そのデータは権利的にクリアか」を事前に精査しておくのは必須です。
また、生成された動画に第三者(個人・企業)を想起させるような描写や、誤解を招く表現が混ざっている場合、名誉毀損につながる可能性もあります。
AIは意図せずそういった内容を出力することがあるため、生成後は必ず目視チェックを行い、不適切な要素があれば即座に修正・削除しましょう。
料金プランに要注意
最後に、動画生成AIを選定する際の注意したいポイントは料金プランです。これに関する見落としは致命的です。
多くのサービスが無料プランを用意していますが、利用時間や機能に制限があるのが一般的で、実用性は限定的です。さらに、無料枠を超えると一気に月額費用が跳ね上がるケースも少なくありません。いわゆるフリーミアムモデルというものです。
加えて、必要な機能が上位プランにしか含まれていないことも多く、「安いから」で選ぶと結局オプション課金で割高になることもあります。長期契約が前提だったり、解約時に違約金が発生するタイプのプランもあるため、契約条件は事前に細かく確認しておくべきです。
コスパ別動画生成AIランキング9選

では、ここからはいよいよサービスごとの料金と特徴を解説し、コスパで見た時の動画生成AIランキングを発表していきたいかと思います。
このランキングはあくまでもコスパで判断した場合のランキングとなりますので、サービスの精度や倫理性を後押しするものではありません。あらかじめご了承ください。
1位: Canva
Canvaといえば「デザインツール」の印象が強いかもしれませんが、実は動画生成にも対応しています。
デザイン作成中、テキストを入力するだけでショートムービーが自動生成されます。
もちろん、その後の編集もCanva内で完結できるので、ちょっとしたプレゼンテーションのデザインなどには最適なWebアプリです。
プラン | 価格 |
---|---|
Canva Free | 0 円 |
Canva Pro | 1,180 円 |
Canva Teams | 1,500 円 |
Canva Enterprise | Custom |
2位: FlexClip
FlexClipは、AIで台本から映像・字幕・音声まですべて自動生成できる総合ツールです。
日本語にも対応しており、ブログやPDF、PPTからも直接動画化が可能です。
そのほかの便利機能も充実していて、テンプレートと組み合わせればビジネスプレゼンからSNS用動画まで幅広く対応できます。
プラン | 価格 |
---|---|
Free | $0 |
Plus | $19.99 |
Business | $29.99 |
3位: NoLang
日本製の動画生成AIで、特にビジネス用途に特化した作りが特徴です。
テキスト・PDF・音声などから数十秒〜数分程度の動画を自動生成でき、最適化された100以上のテンプレートが用意されています。
Live2Dアバターのカスタマイズや日本語UI、国内サーバ運用、API提供など、日本市場にぴったりな安心設計です。
プラン | 価格 |
---|---|
Free | 0 円 |
Standard | 2,980 円 |
Premium | 7,980 円 |
Business | Custom |
4位: Pika
Pikaは、YouTube ShortsやSNSに最適な「短尺・高品質動画」をサクッと作りたい人におすすめのAIです。
高画質で映像が生成でき、「Pikaframes」機能を使えば、動画内の各フレームを自由にコントロールすることも可能です。
さらに、オブジェクトの置き換えや多彩なエフェクトもワンクリックで行えるなど、動画編集の自由度が非常に高いのが魅力です。
プラン | 価格 |
---|---|
Basic | $0 |
Standard | $10 |
Pro | $35 |
Fancy | $95 |
5位: Runway
動画生成AIの中でも、特に「映像表現」にこだわるならこのツール。
テキストや画像、既存の動画からもワンクリックで動画が生成できるうえ、映像の中の特定エリアだけを自由に動かすこともできます。
プラン | 価格 |
---|---|
Free | $0 |
Standard | $15 |
Pro | $35 |
Unlimited | $95 |
Enterprise | Custom |
6位: Pictory
Pictoryは、YouTubeの切り抜きやセミナー動画の要約など、「既存動画の再活用」に強いです。
動画を数クリックで短く編集できるほか、テキスト・ブログ・URL・PPT形式のファイルなどからも動画を生成可能。
コンテンツの“二次利用効率”をグッと上げてくれるツールです。
プラン | 価格 |
---|---|
Starter | $25 |
Professional | $49 |
Team | $119 |
Enterprise | Custom |
7位: Gemini Veo3
Googleが開発するVeoは、「映像版Gemini」とも呼べる存在です。
高画質・音声付きの動画を、テキストや画像から生成できます。
現在はGeminiアプリ内で利用可能で、ProやUltraプランに加入すると高速処理モデルにもアクセスできます。
特徴はGoogleらしい“クオリティ重視”な生成精度です。
プラン | 価格 |
---|---|
無料 | 0 円 |
Google AI Pro | 2,900 円 |
Google AI Ultra | 36,400 円 |
8位: Lumen5
ブログ記事やWebページをアイデア元に、“そのまま動画化”したい人にはこのツールが向いています。
文章やURLを貼り付けるだけで、自動でスライドに分割され、AIが適切な画像や動画を当てはめてくれます。
豊富なストック素材やブランドカラー設定機能もあるので、マーケティング用や教育コンテンツ向けの動画制作にぴったりです。
プラン | 価格 |
---|---|
Basic | $29 |
Starter | $79 |
Professional | $199 |
Enterprise | Custom |
9位: invideo
InvideoはURLを貼るだけで、まるで“編集マン”が作ったような動画が出力されるツールです。
AIによる台本作成、ナレーション、さらにはアバターによる出演まで、すべて一括で対応可能となっています。
チーム制作や広告動画など“スピードと質”が求められる場面で特に力を発揮します。
プラン | 価格 |
---|---|
Plus | $35 |
Max | $60 |
Generative | $120 |
Team | $999 |
早見表
コスパランク | サービス名 | 平均価格 (USD) | 平均価格 (JPY) |
---|---|---|---|
1 | Canva | $ 6.16 | ¥ 893 |
2 | FlexClip | $ 16.66 | ¥ 2,416 |
3 | NoLang | – | ¥ 3,653 |
4 | Pika | $ 35.00 | ¥ 5,075 |
5 | Runway | $ 36.25 | ¥ 5,256 |
6 | Pictory | $ 64.33 | ¥ 9,328 |
7 | Gemini Veo3 | $ 90.34 | ¥ 13,100 |
8 | lumen5 | $ 102.33 | ¥ 14,838 |
9 | invideo | $ 303.50 | ¥ 44,008 |
まとめ
本記事では、コストパフォーマンスに優れた動画生成AIを9つ紹介し、無料プランや使用時の注意点について詳述しました。
動画生成AIはこれからの時代で確実に台頭してくるツールですので、今のうちに試しておくのがアリかもしれません。
この記事の著者

児玉慶一
執行役員/ AI・ITエンジニア
愛称: ケーイチ
1999年2月生まれ。大学へ現役進学後数ヶ月で通信キャリアの営業代理店を経験。営業商材をもとに100名規模の学生団体を構築。個人事業主として2018年〜2020年2月まで活動したのち、2020年4月に広告営業事業を営む株式会社TOYを創業。同時期にITの可能性を感じプログラミングを始め、現在はITエンジニアとして活動中。2021年にLeograph株式会社に参画し、AI研究開発やWebアプリ開発などを手掛ける。 「Don't repeat yourself(重複作業をなくそう)」「Garbage in, Garbage out(無意味なデータは、無意味な結果をもたらす)」をモットーにエンジニア業務をこなす。
【得意領域】
業務効率化AIモデル開発
事業課題、戦略工程からシステム開発
Webマーケティング戦略からSaaS開発